ブラジルレアル円の為替レート予想
ブラジルは、BRICSの一角をなす資源国。
1990年岱回半までは放漫な財政・金融政策の結果、ハイパーインフレ体質で名目相場もケタ違いの下落を繰り返してきた。そのためブラジルレアルの名目相場は、BRICSの一角をなす資源国。1990年代前半までは放漫な財政・金融政策の結果、ハイパーインフレ体質で名目相場もケタ違いの下落を繰り返してきた。そのためブラジルレアルの名目相場は、制へ移行、レアル下落を容認することで混乱沈静化を図った。
実質相場指数が示す九九年の急落がこのときのもの。名目レートでももちろん急落しているが、対数目盛のためわかりにくい。
その後2003年に就任したルーラ大統領とその政権は、当初労働組合系左派政権と目され、投資家や金融機関の不安が台頭したが、当初の不安をぬぐうように財政・金融の健全化が推進され、経済と政策運営のファンダメンタルズは整ったと評価されている。
1在でもレアルの金利は高く、翠遡 インフレ率も相対的に高いとはいえ、90年代前半までのようなハイパーインフレ体質は解消したと考えられている。08年のリーマンショック後の混乱局面では、レアルの対円名目相場も07年1月から08年一二月にかけて40%前後下落した。だが、今年に入ってからは目立って反発している。09年7月時点で08年12月比約30%の上昇となっている。
商品を含めたリスク資産への資金流入の動きがレアルの名目相場を押し上げている格好だが、実質相場指数で見て過去の二度の高値に近づけば、その後の相場反落のリスクが高まると考えられる。